
あなたは一生のうち、どれくらいの本を読むことができますか?
「一生あるならたくさん読めるだろう!」と思われるかもしれませんが、実際のところ、一生のうちに読むことができる本はとても少ないです。
令和元年の年間新刊書籍出版数は7万1903点もあり、1日平均に換算すると、約196冊もの新刊書籍が出版されています。
そして、本を月に1冊以上読む方は全体の52.7%で、約半数の方は本を読んでいないことが分かります。
約16年かかってようやく1日に出版される冊数を読める計算になります。
このことからわかるように、出版される本のごくわずかしか本を読んでいないことが分かります。
そのため、いかに大量の本から自分に必要な情報を選び出し、必要な内容をインプットできるかがカギとなります。
読書から得た知識を実践することを考えた場合、「読書」「勉強」「仕事」という形で分けることができます。
本記事では3項目について具体的なインプット手法を解説します。
少しでも書籍から知識をインプットしたい方はぜひ最後までご覧ください。
目次
<読書編>
<仕事編>
<勉強編>
<読書編>読むか読まないか選別をする

先ほどもお伝えしたように、人が一生のうちに読むことのできる本は限られているため、そもそも何を読んで、何を読まないかを決めることが必要となっています。
その基準としては
・その本を読む理由
・この本は自分の限られた時間を使って読むべき本なのか
ということを繰り返し考えた上で読む本を決定しましょう。
<読書編>本を読む目的を書き出すこと

ここでは「脳のRAS機能」を生かした効率的な読書術を紹介します。
どのようなものかというと、RAS機能に含まれる「多くの情報から自分にとって重要な情報を探し出す」を活用します。
あなたはこのような実体験はありませんか?

例えば、あなたが街中に好きな車が走っていて気になったとします。
その車は赤色の車体です。
その後、街中で赤色の車が急に目につくようになった、というような経験です。
自分が気になったからという理由だけで、突然同じ車ばかり増えることはあり得ないですよね。
このようにRAS機能を活用することで、自分にとって重要な情報を抜き出すことができます。
明日からでも試せる実行プランとして、本を読む前に「この本から〇〇という情報を探す」というように、インプットしたい内容を強く意識すること、もしくは紙に記入することから始めてみてはいかがでしょうか?
ここからは仕事の場面におけるインプット方法を紹介します。
<仕事編>仮説を立ててから本を読む

仕事に関するインプットでは、元となる情報量がとてつもなく多いので、本を読む前に「何をインプットするのかの『仮説』を立てる」ことが必要です。
まずは読む前に何のために「こういった情報が必要になるはずだ」というように仮説を立てて、効率よくインプットできるようにしましょう。
<仕事編>アウトプット直前にインプット

仕事上の会議やプレゼンなどでアウトプットを行う時には、「アウトプットをする直前のインプット」を行うことで、より効果的なアウトプットをすることができます。
例えば商談前に、相手先の担当者と雑談をした時に、興味のある商品の方向性が聞き出せたとします。
これが商談の10分前であっても、その情報をインプットすることができれば、狙い通りの形で提案することができます。
このようにアウトプット直前のインプットは情報が新鮮で、その時にしか手に入らない内容が多いため、アウトプットを成功させるためには非常に効果的です。
明日からすぐに使える方法なのでぜひ試してみてください
最後に勉強編ということで、勉強する時の効率化や結果のでやすいインプット術を紹介します
<勉強編>単語帳は最強のツール

記憶するためには、何度も繰り返すことで定着します。
そして繰り返し練習するためにはシンプルに「単語帳」が最強のツールとなります。
また今の時代では電子版の単語帳などがありますが、おすすめは、昔からある手書きの単語帳を使うことです。
なぜかというと、手書きであれば紙の質感や匂いなどであれば記憶を引き出すトリガーとなるためです。
トリガーとは、行動をするきっかけになるもののことを言います
例えば、朝起きる時に目覚まし時計を使うとしましょう。
この時、起きるためのトリガーは目覚まし時計となります。
電子版だとトリガーになる部分が少ないので記憶として定着しづらいです。
反復をして覚える時は単語帳を活用し、効率よく知識として定着させましょう。
ただし、ここで一つ注意点があります。
それは作業とインプットを勘違いしてしまうと、思うような結果が出ないということです。
詳しい内容は次の項目で触れていきます。
<勉強編>作業とインプットの勘違い

先ほどもお伝えしたように「作業」と「インプット」を勘違いしないことが大切です。
作業とはインプットではなく、ただ手を動かしている作業のことです。
例えば、単語帳を作る時間だったり、講義の内容をノートに綺麗にまとめることを指します。
このような作業は知識のインプットではないので、あたかも「インプットした時間」だと錯覚してしまいます。
勉強する際には「作業」か「インプット」であるかを考えた上で行うようにしましょう。
次の項目ではさらに効率よくインプットする方法を紹介します。
<勉強編>「何を・どこを勉強するか」は成功者に聞け

勉強では、ひらすら繰り返し覚える作業をすることで記憶として定着することをお伝えしましたが、もう1つ大切なことがあります。
それは「どの部分を記憶すれば良いか」ということです。
自分は必要だと思っていても、実は必要ない部分だったというケースは良くありますし、そこに使う労力が勿体無いですよね!
そのため、記憶する部分としなくて良いところをきっちり見極めることができれば、少ない労力で最大限の効果が得られるインプットになります。
では、どのようにすれば良いでしょうか?
何か新しい分野について勉強する時は実績のある人に聞くことで解決できます。
成功者に聞くことのメリットは、成功した実体験がインプットする箇所になることで、情報の質が高いことです。
手段としては直接聞く方法以外にも書籍が出版されていれば、その書籍が参考になります。
時間は有限なので、効率よく成果が最大化できる方法で学習するようにしましょう。
まとめ

今回は項目別で明日から実践し効果が得られるインプット・アウトプット術を解説しました。
本を読む時間は意外と少なく貴重なので、無駄がないように効率よく読み進めることが必須になります。
各項目ではすぐに実施できる行動プランを提示していますので、早速明日から実践してみてはいかがでしょうか。